【信長のシェフ2期】第5話の素晴らしさについて~vol.1~
私は基本HDD容量が少ない&テレビ内蔵型のため、ドラマは録画して面白ければ満足するまで視聴、のちに容量確保のため消去という方法をとっているんだけれども、どうしても消せないのが信長のシェフ第5話。
信長のシェフというドラマの魅力が詰まった45分すぎて何度見ても消去出来ないはおろか、見るたびに第5話への愛が募っていくのでここに書き残しておく。
概要としては 以上リンクのようなあらすじになっているんだけども、まず注目して頂きたいのは前回の続き、上洛を決めた武田信玄にすかさずケンが料理を作るという冒頭のシーン。
京へ上洛する=織田信長を倒すということなので、それを料理で止めようとするケン。
これぞ信長のシェフ!というかんじでのっけからスピーディーな話の展開。
3~4話あたりはグズグズしていたのでこのテンポの良さは1期を彷彿とさせて非常に高まりました。(1期は至高)
ようやく決断したケンは迷いながらそれでも先の見える意志を通しており、これまでのグズグズから目的が見えて前に進もうと料理を進めていく姿に胸熱です!
ナツを想うケンとケンを想うナツはいじらしくてもどかしい。
何度もケンナツのいじらしいシーンはあるけども、今回はケンがナツを同じように想っていることを楓さんの口から言葉伝えにナツに知らせるということで、直接ではないけれどお互いの気持ちが通じ合っているという目に見えない演出がなされていて、第1号泣ポイントですよ。
(ケンも同じように想ってくれてたんだ…でも私もケンと同じようにケンを置いて逃げることは出来ない。足手まといだってわかってる…それでもケンは置いてけない…)
と思わず勝手にナツになりきってしまって涙が止まりませんよ!!!
とにかくここのナツ演じる志田未来ちゃんが目いっぱいに涙浮かべて必死に自分の気持ちを楓さんに伝えるシーンがもの凄く可愛いのです。
もう1つ言えば楓さんの「揃いも揃って同じようなことを…」と呆れたように言いながら想いあう2人をほっとけないという感じが出ているのも胸キュンポイントです。
そしてそして!!!信長のシェフ醍醐味である料理説得シーン①にうつります。
武田信玄が自身の病状を危惧し、まだ精神的に未熟であるがこれから成長することに期待して息子勝頼に家督を譲り、京へ向かうということを重臣達を集めて宣言するという場面。
そこで明の故事の例え話をモチーフに「登竜門」という料理を作ったケン。
滝を上り切った鯉は霊力が宿り龍となるという話でケンは登竜門に2匹の鯉を使用し、上っていく様を表現した料理を作り上げ、なぜ2匹の鯉を使用したのかこう言い切るのです!!!
「俺は2頭の龍を知っています。1頭は信玄様。あなた様は滝を上り巨大な龍となってこの甲斐に根付いたお方でございます。でも…それだけです。
俺が知っているもう1頭の龍は、未だ天高く上る龍です!俺は…あなたを選ばない。
ましてや!自ら滝を上らぬ鯉に仕えることはできません。」
もうこのシーンはドッヒャーーーーーー!!!!!ものですよ!!!!!!!!!!
今までのグズグズはこの場面を盛り上げるためのものだったのか!とさえ思いましたからね!(相当グズグズシーンにイライラしていた)
このときのケンの意表を突く言葉(でもそれだけですの部分)が最高に痺れたし、続けて織田信長という言葉を出さずして名前を挙げ、俺はあなたを選ばないって…!!!!
もうこのシーンは高まりすぎて呼吸が出来ない。まさに息を飲むシーン!!
また、俺が知ってるもう1頭の龍は~…瞬間に流れてくるこのBGM!!!
グア~~~~~~~~~~!!!!!!
最高だ~~~~~~~~~!!!!!!
なんてタイミングにこのBGMを流すんだ!!!!!
もうほんとにこのセリフのシーンは何度見ても心臓がドクドクして全身の血が騒いで鳥肌が立つぐらい興奮してしまう!西〇カナさん状態くらい震えちゃいます!!!
続けます。
自ら滝を上らぬ鯉、つまり父の偉大さに劣等感を覚え信玄の影ばかりを追ってきた息子勝頼には仕えないと言い放つケンに、勝頼や重臣共々がまぁ当たり前ですが大激怒しケンを殺そうとします。
そこで信玄はケンの真意を確かめるべく「お前は死にたいのか?」と尋ねます。
ケンはその言葉に対し、一度武田信玄を見てそのまま俯きながら目線を落とし、噛み締めるようにこう言うのです。
「いえ…生きたいんです。でも誰かに生かされることは…望みません。
(ゆっくり顔を上げながら信玄を見つめ)そのために戦います…!」
…もうこの美しい一連に釘づけだし涙が止まりません。第2号泣ポイントです。
なんといってもケン演じる玉森ちゃんの誠実ながら力強い意志と己の信念を曲げない姿…セリフの間、目線の映し方、芸術作品?と思うほど美しくて目が離せません。
そんなシーンのBGMはコレ。
信長のシェフ サントラ「信長からのお題」 - YouTube
このBGMもずるいですよ…。もうケンの生き方に納得せざるを得ないですもの。
私の気持ちと同様に勝頼も心を動かされます。
「気にくわぬ男ではあるが、愚かではない。
このようなことをすれば十中八九殺されることは分かっている。
分かっていて…言うのだ…。己が己であるために。
なにゆえ一瞬でも料理人の言葉に聞き入ってしまったんだ。
それはこの者が命をかけてモノを発するからだ。命を懸けてコトを成すからだ。」
勝頼ちゃんが私の言いたかったこと全部言ってくれた(泣)(泣)(泣)(泣)
まさに己が己であるために殺されると分かっていながら命をかけて料理を作ったケン。
なんて美しいんだ…なんて清いのだ…こんな風に自分も生きたいと思わせる力がある…!!!この姿を見習いたいと、自分もこうありたいと思わせてくれるケンが堪らなくて堪らなくてどうにかなりそうになる。
するとまた私の気持ちとシンクロするように勝頼がケンに感銘を受け、偉大なる父・信玄に向かって臆することなく家督譲渡の拒否と、今居る立ち位置(鯉であること)を受け入れ、いずれ父を超える龍となることを力強く言い放つのです!
そんな勝頼の今まで見たことがないくらい立派な姿に信玄様涙!私も涙!!!
2人の若き鯉、龍になるであろう者達に信玄は世代と時代が変わることを感じ、高い壁を超えていく者達がいてくれる嬉しさと取り残されていく自分の身を案じ涙する姿に武田信玄の懐の大きさを感じられずにはいられない…!!!
その後、信玄様自ら涙を抑え、すぐさま涙を拭いた紙を取り除き、重臣に向かって家督は譲らず自身が京に出陣する!と発言するシーンは、息子を信じ自身の命が尽きるまで高く登る龍になってやろうという決意の表れであり、信玄もまた己が己であるために一度諦めようとしたことに挑戦しようとする様に第3号泣ポイントです。
というかこの辺始終泣いてました。
しかし京への上洛を止められなかったケンは落胆。
シーンは代わり、宴後のシーン。ケンと信玄が対面する場面で、失礼なことを言ってしまいその場では殺されなかったものの今度こそ殺されると思ったケンだったが、信玄は今日の宴の料理は大義であったと褒め、何か褒美を出そうと言う。
そこでケンは……
ーーーーーーーーーーーーーーーー
とまあここで5話のvol.1の記事は終了です。
というか、ほんとは1つの記事で終わらせようと思ったんですよ。
しかしながらですね、上記で書いたドラマの経過時間15分、文字数にして3000字というバカみたいな字数を稼いでしまい、もうこれは3つに分けるしかないと判断しました。
時間にして3時間。ドラマ冒頭15分に3時間…。バカかと…。でも一片の悔いなし!
この素晴らしき5話と対面して改めて自分がどの部分が素晴らしく思うのか向き合えたと思います。
この熱量を胸に2、3と書きたいと思います。
続く。